「あのね……」
廉の両肩を掴む。
少し恥ずかしくなり、小さくうつ向いた。
「私、廉の事……」
そして。
私は思い切り彼の顎に頭突きを食らわした。
廉がよろけた隙に手を放し、ハッキリと告げる。
「今更気付いた。私、廉の事心の底から嫌いだわ」
「は、はい!?」
顎を押さえながら、恨めしそうな視線を私に向けてくる。
後ろの方で、紘子と涼が大笑いしているのが分かった。
「確かに、最初に出会ったときにちょっと酷い態度をとった私がいけないのかもしれない。でもな、でもなあ……」
痛いところまでつつかんでいいだろこの野郎!
この発言により、後ろの二人の笑い声がもっと大きくなったことは、言うまでもない。


