暇人達の華麗なる迷推理


「彼女、私たちより三つ上なんです。もし聞き込みするなら、生徒より……」

「そっか。取り敢えず、彼女の事を知っていそうな先生に聞き込みしてみるよ」

「はい!私たちも、色々と訊いてみます!」

「ありがとね。でも、慎重に」

もう一度、念を押される。
私たちはしっかりと頷いた。

迷惑掛けたんだ。
もう、無謀なことはしない。

高橋さんはもう一度頷き、手帳をペラペラと捲った。

「松葉さん……自然死じゃなくて、殺されたらしいよ」

「え……?」

チョコーヒーに口をつけようとした紘子の動きが止まる。
彼女は眉を寄せ、真剣な顔で高橋さんを見つめた。