紘子が頷く。
「あの後、僕たちは切り取られた足を探したんだけど……見当たらなかったんだよね」
「そうですか……」
そうなると、もう埋められてるか燃やされてるかもしれないな。
こう考えると、犯人はアカネさんの死体をバラバラにしたかったらしい。
でも、何で今さら。
訳が分からない。
息を吐き、高橋さんが買ってくれた飲み物に口をつける。
途端に苦いような、それでいてどこか甘い、今まで味わったことの無い物が口の中に広がった。
見た目が茶色いので、てっきりコーヒーだと思っていたけどどこか違う。
同じタイミングで飲み物飲んだらしい紘子も、顔をしかめていた。


