暇人達の華麗なる迷推理


「もしかしたら……田中先生を殺した犯人に持たされたとか!」

「なるほどね。それだったら、よくある話だ」

「後は、実は田中先生は腕フェチだったとか!」

「う、うん……」

あれ、何で高橋さん私から目を逸らすんだろう。
紘子と涼の方を見るも、二人とも私からフイッと顔を背けた。

はいはい。
変なこと言ってすいませんでしたね。

「そして、腕だけじゃない。彼女の足もなかった」

高橋さんは、買ってきた飲み物に口をつけ、手帳をペラペラと捲った。
その顔は深刻そうだ。

「多分、君たちも気付いたと思うけど……」

「私も見ました」