暇人達の華麗なる迷推理


それは第一発見者である、自分がよく知っている。
あの光景は、脳裏に張り付いていつまでも付きまとってくる。

やっぱり、強烈だったんだなぁ。

「それに、その"腕"って本物だったらしいよ!」

「うげぇ!!生首ならぬ、生腕ってやつ?」

「恵美ちゃん、それはあんまりだよ」

カラカラと笑う友達。
私も適当に笑い返し、自分の席についた。

「恵美……」

憔悴しきった顔で、紘子がやって来る。
無理もない。

彼女は机を勢いよく叩いた。

「ねぇ、恵美」

「何?」

「上から死体、落ちてきたけど」

「そうだね」

「何で君が言うと、実現しちゃうのかな?」

「だって私、予言者だから!」