「大丈夫?」
聞いてみるも、首を振るだけ。
こうなってしまったら、どうしようもない。
「花形さん、どうなったのかね?もしかしたら……」
涼も少し顔を曇らせ、小さく呟く。
そこまで来て、ようやく自分のやったことの重大さを理解した。
紘子を伝って、自分の周りにも負のオーラが覆っていく。
「お待たせー……って、君たち大丈夫!?」
トレーを持った高橋さんが、驚きの声をあげる。
トレーの上には四つのカップ。
高橋さんはテーブルの上に1つづつ置いた。
「何でそんなに負のオーラが蔓延してるの」
苦笑しつつ、席につく。
そして、自分のカップに口をつけた。


