「通り掛かった先生に、電話の内容聞かれた」
「それで、何で私達は逃げなくちゃいけないの?」
「君たちは、学校側が隠している秘密に触れたんだ。この事に関与してる事がバレたら、停学じゃ済まされないと思う」
「……!」
指先から身体が一気に冷たくなっていく。
いつの間にか隣に来た涼の顔も、先程の比でないくらい真っ青になっていた。
「先生、凄く慌てたからすぐ来ると思う。だから、早く逃げて!」
「でもケイ兄は!?」
必死な形相で尋ねる紘子。
対して、花形さんは照れ臭そうに頭を掻きながら笑った。
「大丈夫。俺、怒られ慣れてるから」
「そういう問題じゃない!」
「そういう問題なの。ほら、早く!」


