「第一、この事を計画したのは涼だよ?彼も言及すべきだと思います!」
「おまっ……友達売るのか!?」
「アンタだけ逃げようなんて、そうはさせないんだから!」
「キミ……こんな話を知ってるかね?
一流のスパイというものは例え自分が捕まって死にそうになっても、仲間の事は決して喋らないという事を……」
「でも、私らはスパイでも探偵でもない!」
いざとなれば、10円くらいで売ってやる。
それで自分の罪が少し軽くなるならそれでいい。
しかし――
「ごちゃごちゃうるせぇ!一緒にいる時点で、お前ら同罪だ!」
……ごもっとも。
私達は、潔く罪を認めた。


