暇人達の華麗なる迷推理


昨日の電話を受けた後、私は涼にも電話を掛けた。
本当に行ってもいいのか、邪魔にならないか。
そんな相談事をしているうちに、話は思わぬ方向に逸れ――

『だったらさ、途中で抜けて俺たちで、新井の事尾行しようよ!』

『何でそうなるの!?』

『だって俺だけハブなの嫌だもん!』

『えー……』

『それに新井の言う後輩って、例の新井に凄い執着してる子でしょ?何か面白そう!』

『確かに……』

そして、私達は彼女をストーキングもとい尾行をすることになった。

悪いという気は不思議としない。
むしろ、この状況を楽しんでいる自分がいる。