暇人達の華麗なる迷推理


もちろん、私達の目的は情報をもらうこと。
しかし、未来ちゃんはなかなか話そうとはしなかった。

カマをかけてもすぐにかわされる。
彼女は単に紘子と一緒にショッピングを楽しみたいらしい。
私はだんまりを決め込んだ。

「紘子先輩、見てください!可愛いですよね!」

「あ、ホントだ!可愛いなー」

何これ、私来る意味あったの?
無くね?もう帰ってもよくね?

「どうした?」

紘子が心配そうに訊いてくる。
これは、ある意味チャンスかもしれない。

「何かね、朝から調子悪かったんだ。だからちょっと気持ち悪いかも」

「大丈夫?」

「大丈夫……因みに、次はどこに行くの?」

「多分あそこ、さ迷う」