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そして日曜日。
少し嫌々に思いながら、待ち合わせ場所に行く。
ずっと同伴するのは嫌なので、二時間ほどしたら予定があると言って抜けてくるつもりだ。
「あ、恵美!おはよう!」
元気に手を振ってくるんじゃないよ。
私の気は重くなる一方だよ。
ほら、後ろ振り返ってみなよ。
後輩ちゃん、何か驚いた目で私の事見てくるよ。
そんなことを思いながら、彼女の元へ行く。
「紹介するね。こっちが後輩の桐島未来(きりしま みく)」
後輩ちゃん――未来ちゃんが頭を下げてきた。
だが、その目は少し迷惑そうである。
ごめんね、未来ちゃん。
せっかくのお出掛け邪魔しちゃって。
「それで、こっちが庄司恵美」
私も頭を下げる。
「それじゃあ、行こうか!」
一人元気な紘子。
こうして私達は買い物を始めた。


