紘子は色々とカッコイイ事で有名である。
特にスポーツをしている時なんかが、顕著に現れる。
運動部に入っている彼女は、そう言う意味も含めて後輩に好かれているらしく……
要約すれば、可愛い後輩ちゃんに一緒に出掛けませんかと誘われたらしい。
「んなもん、二人で行ってくりゃあいいじゃん」
『嫌だ！何か重い何かを感じる！』
「……」
普段謙遜する紘子がこんなことを言うんだ。
よっぽどな子なのだろう。
「因みに訊くけど、その後輩ちゃんは男の子？女の子？」
『……女の子』
「なるほど……」
『分かってると思うけど、私にそんなような趣味は無いからな！』
「うん。知ってる」
『それにその後輩、何か今回の事件に関係するんじゃないかって情報を教えるって言ってた』
「……」
そう言われちゃ引き下がれない。
少し気が引けるが、私は紘子のデートに同伴をすることを決めた。
