家に帰り、ベッドへ倒れ込む。
今日は素直に帰ろうとなって帰ってきたが、正直やることがない。

「つっかれたー……」

最近色々とありすぎだ。
頭が追いつかない。

ぼーっとしていたその時、急に携帯電話が鳴った。
開いてみてみれば紘子からの着信。
これはまた珍しいものである。

私は小さく伸びをして、電話に出た。

「もしもーし……」

『恵美!どうしよう!』

電話の向こうから焦った声が聞こえる。
何この焦り様。明日地球が爆発でもすんのかな。

『明日暇?』

「え、暇だけど……」

受験生という意味では暇ではないが、基本的に日曜日は暇である。
おずおずと返事をすると、紘子は安心したように溜め息をついた。

『よかったー……』

「何さ、何かあったの?」

『うん。あのさ……明日、付き合ってくれない?』

「……は?」

思わず、聞き返してしまった。