それは驚きだ。
目を丸くしていると、更に洋介先生は情報を出してきた。
「それと彼女、とっても美人だったんだよ。学校紹介のポスターに選ばれるくらいでさ。
だから、男にも人気者でさ」
「まさか……!」
廉が息を呑む。
涼の眉も小さく寄った。
「そう。男と言うのは、男性教員も入ってる。詳しい話は知らないけど、何人かの先生が手を出していたんじゃないかって噂も流れてた」
「……」
美人や可愛い女の子は辛いね。
正直、この顔で安心した。
「洋介先生も彼女の事知っているんですか?」
質問をぶつける涼。
先生は小さく頷いた。
「知っているよ。彼女も僕の授業を受けてたからね」
「やっぱり、可愛かったですか?」
「まあね。確かに美人だったよ。いい子だったし」
「いいな、とか思いました?」
「ううん。だって僕、既婚者だから」
結婚してたのか。
それは意外だ。


