「……まぁ、いいよ。詳しい話は、聞かなかったことにする」
さすが高橋さん!
真面目な上に寛大なんて素敵すぎる。
「それで?他に分かったことは?」
「あります!」
嬉しそうに、紘子が頷く。
彼女は黒板に"アカネ"という三文字を書いた。
「どうやら今回の話、昔学校で起きた事件と関係しているらしいです」
「事件?」
「ハッキリとは分かりません。それでも、西川先生と洋介先生は恐らくこの事件が関係している、と言っていました」
「じゃあ、そのアカネと言う文字は?」
「恐らく、その事件に関係している事だと思います」
「そっかぁ……」


