暇人達の華麗なる迷推理


いや、全然落ち着いてないよ紘子ちゃん。
むしろ、何かもっと熱くなってきてるよ。

彼女の様子を見た涼が、困惑気味に指を差した。

「ねぇ、これって話し掛けてもいいのかな?」

「いいと思うよ!」

「ねぇ、購買でご飯買ってきてもいいかな?」

「いいと思うよ!」

「ねぇ、俺の話ちゃんと聞いて言ってるの?」

「いいと思うよ!」

「庄司も庄司で終わってるな……」

「いいと思うよ!」

涼は小さく溜め息をつき、食堂へと歩いていった。

ごめんね。
私は今、高橋さんと紘子のやり取り見てるのに忙しいんだ。