「洋介先生と西川先生が言っていた"あの事"は、両方とも同じ内容だと思う」
「なるほど……」
「そして、"あの事"とアカネさんが関係してるって事くらいかな」
「洋介先生と西川先生が言っていた"あの事"が同じ内容だったらね」
要約すると、洋介先生に"あの事"について訊けばいいって話だな。
ここまで知られてしまった以上、隠すような真似はしないと思う。
涼がペンを投げ出し、大きく伸びをする。
それにより、場の空気が一気に柔らかい物へと変わった。
「そろそろ高橋さんに会いたいな……」
伸びをしながら紘子は呟いた。
それに同意するよう、頷く私達。
情報もそこそこ溜まってきた。
報告しなくてはいけない気がする。


