顔を歪め、二人を見る。
「やっぱり、恵美ってずれてると思う」
「失礼な!」
「そこまで思い付いてて、こんな発想する?」
「するよ!」
「庄司、そこ威張るとこ違う」
二人に突っ込まれ、シュンとする。
自分的にはナイスアイデアだと思ったんだけどな。
「全くもって、ナンセンス」
涼にそう言われちゃしょうがない。
変なこと言わないように、私は黙りますよ。
「でも、恵美に言われて分かったこともあるかな」
紘子が腕を組み、小さく呟く。
それに涼が反応し、彼女のそばに置いてあった紙とペンを引き寄せた。
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