「アカネ……」
取り敢えず、口に出してみる。
『それに、あの事も関係してる気がするし……』
ボソリと呟いた洋介先生。
『僕は、アカネの時のようなことを、もう起こしたくないんだ』
そして、西川先生はそう言っていた。
と言うことは、もしかして……!
「あのさ、洋介先生と西川先生って仲がよかったんじゃない!?」
「ハァ!?」
顔をしかめ、紘子が机を叩く。
涼も少し困惑した笑みを浮かべた。
「だって、二人とも"あの時の事"が~みたいなことを言ってたんだよ!やっぱり仲良かったんだって!」
「……」
今の発言から生まれたのは失笑のみ。
どう言うことだコラァ!


