暇人達の華麗なる迷推理


包帯を外される。
先生の手が足に触れる度、鈍痛がする。

早く終わんないかな。

「家に帰ったら、すぐに病院に行くこと。たぶん向こうでも言われると思うけど、しばらく運動しちゃダメだよ」

「えー……」

「ダメ、絶対」

「西川先生、体育がしたいです」

「我慢しなさい」

いざ運動するなと言われると、少し悲しいものがある。
シュンとしていると、西川先生は私の足を軽く押した。

「あだっ!!」

「この痛みが消えるまではダメ。もっと酷くなるよ」

「うぅ……」

畜生。
やっぱりダメか。

口を尖らせ、固定されていく足をじっと見つめる。
すると先生は軽く笑い、急に手を止めた。