そうとしか答えられない。
洋介先生とも言えないし、ましてや警察の手伝いなんて知られたら、それこそ大問題になる。
南波先生は鋭い眼光で私を見ていたが、やがて小さく溜め息をついた。
「自分の意志なら、手を引いた方が安全だと思うけどね」
「それでも知りたいんです!私だって、目撃者の一人なんだから」
「……」
「この事件の結末を知ることができずに、終わるわけにはいかないんです!!ですから先生、協力してください!!」
あれ、なんてベタな台詞言ってるんだろう。
だけど、こんなのに構ってなんかいられないっ!
必死に頭を下げる。
誘導尋問が下手だとか罵ったけど、私も涼の事言えないな。


