暇人達の華麗なる迷推理


最近職員室に入り浸っている気がする。
嫌だけど、そんな事も言っていられない。

部活を引退した今、はっきり言って南波先生と関わることは無くなった。
今でも普通に接してくれるかな……

ドアを叩き、先生を呼び出す。
しばらくすると、いくつかのメモ帳を抱えた南波先生が出てきた。

「お待たせ、庄司さん」

「いえ、とんでもないです」

何だろう、あのメモ帳。
そんなことを思いつつ、私はスカートのポケットに入れたボイスレコーダーのスイッチを入れた。

「それで、聞きたいことがあるから来たんでしょ?」

「……え?」

いや、確かにそうなんだけれども。