「何で単刀直入に訊いちゃうの!!」
「えー……だって、何かこっちの方が早いし」
「そういう問題じゃない!」
紘子のツッコミが炸裂する。
私も涼に哀れみの目を向けた。
「回りくどいの嫌だ。めんどくさい」
「あのねぇ……」
呆れたように溜め息をつき、少し苛立たしげに爪で机を叩く紘子。
話をしている間にも、会話は進んでいる。
私はもう一度レコーダーを弄り、巻き戻した。
『あの、四日前の放課後って何してました?』
『四日前の放課後?どうしてそんなことを?』
「怪しまれてるし……」
やはり、呆れたように息を吐くことしかできない。


