暇人達の華麗なる迷推理


「まあ、今はコレで固定しておこう。また放課後、来てくれないかな?」

「ハイ……って放課後?」

「うん。湿布に変えてあげる」

手際よく足に包帯を巻き付ける先生。
それを見ながら、尋ねてみる。

「先生、いつも放課後いるんですか?」

「いるよ。部活動で怪我して来る生徒もいるしね」

「じゃあ、四日前も?」

「……何でそんなこと訊くの?」

先生が訝しげに見てくる。
マズイ。何か上手い言い訳を言わないと。

「あの、実はこの間、授業中気持ち悪くなって……でも、保健室に先生いないと思って……」

「なるほどね」