愛する人へ





今朝まで左手の薬指にあった、ピンクゴールドのリング。


ナオトに貰ってから外した事がなかったから、うっすらとリングの跡が残っている。








付き合い初めて5ヶ月が経って・・・二人で過ごした最初のクリスマス。


いつもよりもお洒落して、待ち合わせ場所に向かって・・・


ナオトは黒のショートコートに細身のチェックのパンツ。


あたしの好きな黒縁ダテメガネをしてて。


遠目でもわかるくらいカッコ良くて、目立ってた。


カッコ良くて目立ってるのもあるんだけど、なぜかそわそわしているような・・・






「ナーオト!お待たせしました・・・って、どうしたの?なんか挙動不審・・・」



「うわっ!サリーっ・・・ちょっ、びっくりするじゃん・・・いきなり来るし・・・」


「ププっ・・・何?なに?どうしたの?今日なんかおかしくない?」



「そ、そっかなぁ・・・ま、まぁいいじゃん!それよりいこっか・・・クリスマスデート」



「うんっ!行こう!」



「ほら、サリー行くよ」そう言ってナオトは左手をあたしに差し出した。



冷たいナオトの手をぎゅっと握ると、ナオトもぎゅっと握り返してくれる。



チラッと右のナオトの顔を見ると、ナオトもチラッとあたしを見て、すぐ顔をそらせた。




「・・・今日のサリー・・・めちゃくちゃ可愛いよ」




そんな事をボソっとあたしにだけ聞こえるように言った。