なんだろう。
心の中が澄んでいく・・・
さっきまでの熱風が爽やかな風に変わって・・・
‘サリー!幸せになってね!
サリー!愛してたよ・・・’
心の奥に響く懐かしい声。
涙はもうない。
また、ルミ達と遊びに来るからね、ナオト。
「リサっ!!」
声に振り向くと、涙でぐちゃぐちゃな顔をしたルミが立っていた。
ルミはあたしに向かって走って来て力一杯あたしを抱きしめる。
「・・・よく・・・頑張ったね。よく頑張った・・・リサ。」
「えへへ・・・ごめんね、ルミ。心配かけて・・・」
「いいのっ!そんな事いいのっ!あたしが勝手に心配しただけだからっ!」
「さぁて!せっかくここまで来たんだし、海で遊んで帰ろっか♪」
「そうだね!じゃぁ行こうか!」
ナオト、あたしはもう振り向かないからね。
‘サリー!今までありがとう・・・’
そんなナオトの優しい声が聞こえた気がした。
完

