―キーンコーンカーンコーン

「はぁい。席につけぇ」

担任の先生が入ってきた。


「今日は、来月にある運動会の応援団員を決める。
 男女に分かれて2人ずつ団員を決めろ。」

私たちの学校では、新学期入ってすっぐに運動会がある。
青団、黄団に分かれて対戦をするんだ。

私は、青団。親友の奈海も青団だ。

「ねぇ、誰がなる?」

クラスの女子のリーダーみたいな存在?の子が話しをきりだした。

「声が大きい子がいいよね。」
「そうだよね。」

みんなが口々に言い出した。

「杏がいいんじゃない?」
クラスの女子がいった。

今なんて言った?はっ、あたし?

「はぁ?」

「だって、杏声デカイじゃん?」

確かに、私は声がデカイ。

声がデカイと友達に時々注意される。

「そうだけど・・・。」

みんなの前に出るのが苦手な私は、応援団なんて絶対無理。

「じゃぁ、うちもやるから杏もやろ?」

迷っていると奈海が誘ってくれた。

「奈海がやるなら、じゃぁやろっかな!」

「杏ってホントに奈海が大好きなんだからぁ」
みんな笑いながら、次々にいう。