天神学園高等部の奇怪な面々34

顔を上げる。

そこには、鮮血に塗れた十牙が立っていた。

既にダメージが大きすぎるのか、人狼化は解け、人間の姿に戻ってしまっているが、目は死んでいない。

「終わりなら、俺がトドメの一撃を繰り出すけどいいか?」

「繰り出したくば繰り出せ…だが…」

ゆっくりと立ち上がる翡翠。

「俺はまだ終わらんぞ」

「流石…」

ジリ…と。

十牙の足が前に出る。

翡翠もまた黄昏を鞘に納め、川蝉片手に腰を落とす。

場内、水を打ったような静けさ。

そして次の瞬間!