天神学園高等部の奇怪な面々34

おや、と思う十牙、そして他の選手達。

どこかお調子者のきらいがある龍太郎だが、今年は…いや、ここ最近何か違う。

しばらく天神学園を離れていた翡翠などは、特にそれを強く感じただろう。

精神的に成長した?

いや…まるで別の人格が顔を覗かせたような…。

「それは勝つ自信がないからかい?」

花魁風の出で立ちの女…寒緋が薄く笑う。

「まさか…そんな筈はないよねぇ?かつてこの地で存分に暴れまわった者が、そんな謙虚な発言なんてらしくないじゃないのさ」

「あぁ?」

寒緋に視線を投げかける龍太郎。

コイツは何を言っている?

確かに龍太郎は天神学園では乱暴者で通っているが、どうやらその事を言っているようではない…。