休憩を終え、観客達も客席に戻ってきた。

タイマントーナメント準決勝が始まる。

第一試合は丹下 龍太郎対バルナ・スフィア。

「何か変な気分だな…全然知らねぇ相手と戦うみてぇだぜ」

大人の女性の姿になったバルナを見ながら言う龍太郎。

「その認識は正しいわね」

バルナは冷徹な視線を送りながら笑う。

「口喧しいだけの小さな女教師…そんな認識だと、痛い目に遭う事になるわ」

「……」

バルナの言葉に、龍太郎も表情を硬くする。