光をくれたのは君だった


「なんで?

なんでそんなこと聞くの?」


また歩き出し
エレベーターのボタンを押した

「だっていまの眞田さんと
昔の眞田さん全然違うから」

彼は本当にわたしの心に
ずかずか入ってくる

エレベーターに乗り込む。

「見た目がとかそういんじゃなくて
空気感ていうのかな?」


「本当に廣瀬くんって不思議」

「え?」

「そんなに昔好きだった人が
変わっててショックだったの?」

「は?」

「なんでそんなに構うのかなって」

「は?」

そこでわたしの部屋がある
5階についた

わたしが自分の部屋の鍵を
開けていると廣瀬くんが
話はじめた


「本当になんでだろな

でもさ..」


わたしの腕をつかんできて
廣瀬くんと向かい合った

びっくりして廣瀬くんを
見上げると廣瀬くんの顔が
どんどん近づいてきて


気づいたらキスしていた

え...??


「ほっとけないんだよ


もう関わらないって言ったの
撤回すっから」


そう言うと廣瀬くんは
自分の家へ帰って行った