ふぅ、終電間に合った。
終電は結構混んでいて
席空いてなさそうだなぁと
席を見渡すと廣瀬くんが
席に座って眠っていた
本当今日はよく会うなぁ
でも眠ってるからよかった
少し遠くに立つ
もうすぐ着く
でも彼は起きる気配なし
大丈夫かなぁ?
終電乗り過ごしたら洒落にならなよ
最寄り駅に到着しても
彼は起きない
起こさなきゃ!
「廣瀬くんっ!駅着いたよ!」
肩をポンと叩く
廣瀬くんは少しびっくりしていた
「やばっ」
なんとか2人とも降りることができた
「ありがとう」
「ううん、こんな時間まで仕事ですか?」
「うん、まあ」
「おつかれさまです」
「しかし変わらないね」
「へ?」
「高校の時と」
彼は少し嬉しそうに笑う
そういえば高校のときも
男の子を起こしてあげたことがる
今日と状況が似てたから思い出した
