昼休み

『今日一緒に帰ろう』


遥から久し振りのメールに私は大きくため息をつき携帯を閉じた。


「どうしたの?」


お弁当を食べながら桜が尋ねた。


「今日、遥が一緒に帰ろうって」


「いいじゃん。自分の気持ち伝えてくれば」



「…うん」



放課後


私は教科書をカバンにつめ帰る支度をしていると遥が教室に迎えに来た。


私のクラスに来る事が最近、全くなかった遥の姿にクラスメイト全員が私を見た。



一瞬、祐介と目が合ったが、すぐさま目を逸らし私はカバンを持ち教室を出た。