「4年振り、か…」

あいつに4年も会ってないのか…
なんか変な感じだ
俺の気持ちは変わらない

あの頃のままなのに…
いつのまにか時間はこんなに経っていた


「俺は去年会ったけど」
翔は楽しそうに言った

「‥‥‥。」

「だって幼馴染みだし、家となりだし」

「んな事は知ってる」

「そんなに好きか?」

「ん…」
俺はビールを飲み干した
幼馴染みとかかなり羨ましすぎやしないか?
翔ずりぃなぁ…

「一途だね〜」

「うっせぇよ翔」

「てかさ、いつから好きだったっけ?」

「いつからだったかな…」

いつから…

今思えば出会った時から
俺はもう惚れていたのかもしれない

そう、たしかあの日は桜が満開だった