「ちょっと!ミクっ!さっきすれ違ったけど、ウチらの担任、ヤバいイケメン!」
…友達の皐月が、息を切らして私のところに走ってきた。
ホント〜?と疑うように皐月の顔をのぞきこんでみた。
すると……走ってきたからかどうかは分からなかったけど、頬が真っ赤だった。

「超若かったし、惚れちゃったー!」
その先生を見に行ったのか、ほとんどの女子生徒が口々ににその言葉を言っている。
だけど私は、担任より、今朝の男の人が気になって仕方がない。

ガララッ!

勢いよく教室のドアが開いた。