足を長靴に入れ、カポカポと音を立てながら歩く。 そして、ひときわ大きなドアの前で止まる。 「あの、こちらもどうぞ。」 そう言って次に渡されたのは、シンクロナイズドスイミングで使うようなノーズクリップ。 ますます、意味が分からなくなってきた。 でも言われたから付けよう。 「あ、そうだこれも万が一のために。」 おずおずと出されたその手には。 「ゴム手袋?」