何‥‥コレ。 お盆を持つ手が、少し汗ばんでた。 「はーっ。なんか、力が漲るって感じ!」 「じゃあ、もう少し溜まってるので終わらせちゃいます?」 「それは、勘弁ください」 ふたりして、笑う。 ここにきて、初めて笑った気がする。 「あ‥‥」 社長のメガネが下がる。 その奥の瞳は、あたしを捉え顔は、驚きの色に染まっていた。 「‥‥どうか、しました?」 「え‥あ、いや。なんでもない」 あたしの声で我に返ったのか、メガネをかけ直す。 本当に、どうしたんだろう‥‥。