「んーっ疲れたー!」 「お疲れ様です」 珍しく弱音もなにも吐かずに、仕事を終えた社長。 部屋の隅にある、小さな冷蔵庫からドリンクを取り出し机に置く。 「どうぞ」 それを、見た社長は一瞬。 驚いた顔をした。 だけど、すぐにいつもの笑顔で受け取って飲んでくれた。 そのとき、何故かあたしは‥‥ ――――トクン 一際大きく、心臓の音が聞こえた気がした。