伸びをするボサボサ頭をしり目に、あたしはゴミ袋を片手にはたきをかけていく。


「んーっ、ってゴホゴホゴホっ!ちょ、何、この煙!!火事っ!?」


・・・・・・。


あんたが今まで溜りに溜めたホコリさんだよ。


「違います、ホコリですよ社長。」


窓を開けて空気を入れ替える。


灰色の空気が浄化されていく。


春とはいえ、まだ風は少し肌寒い。


「あぁ、なんだホコリか・・・随分溜まってたんだなぁ。」


なんだか、しんみりとした社長を見て思う。


なに、このホコリたちとお友達なのか?


もはや、ベストフレンドの域まで達しているのか?