一体何に必要なんだ。 全てを装着し終えたあたしは、どこからどう見ても清掃のおばちゃんであった。 え、あたし秘書として派遣されたんだよね? ドラマであるような、清掃係として潜入したわけじゃないよね? 「あの、これ何のために・・・。」 「お心の準備はいいですか!?」 はい? あたしの質問なんてフルシカトでこちらを向かれた。 「え、はぁ。まぁ。」 意味が分からず曖昧に返事をする。 「わかりました。社長、入りますよ。」