少し、苦めのコーヒーの香りが漂う一室。 『社長』と書かれた机で、仕事をするパパ。 さっきから、ずっとパソコンとにらめっこをしている。 「社長?いかがなさいましたか。」 あたしは、静かにコーヒーの入ったカップを置いた。 それに気づいたパパが、コーヒーに目を落としゆっくり手に取り口元へ運ぶ。 「うん・・・ちょっと悩んでいることがあってね。」 「悩み・・・ですか?」 実の親子ではたから見れば、白々しい会話だがここは会社。 この会話がここでは普通なのだ。 「うん。聞いてくれるかい?」