被服の授業も終わって教室に戻るときだった
樹理のクラスの前を通ったとき足が止まった
そこにはクラスの女子と楽しそうに話す樹理がいた
「………咲良??」
「………あ、ごめん」
瑠衣に言われてやっと我に返る
これって嫉妬って言うんだよね??
あたしはしばらく樹理のあんな笑顔見たことないから…
そっか…
笑顔を見るほど会ってもないんだ…
「そんな気にすることないんじゃない??
同じクラスなら話すことくらいあるじゃん??」
「………うん」
教室に戻ってきてお弁当
まだあたしは立ち直れない
「あーもぅ!!
じれったい(笑)
そんなんだったら会いに行けばいいじゃん
寂しいって言えばいいじゃん」