「と、智……?」




俺はおそるおそる智の名前をよんだ。




「ねぇ、ゆうき。お願い。先生のところに行かないで。あたしを見てよ…」




智は泣いていた。




直接みたわけじゃないけど、声が震えていた。




「先生はゆうきのこと…ふったんだよ?それでも想い続けるなんて、今までのゆうき
はそんなことしたことなかったじゃん…」





確かに、そうだ。




今までの俺は来るもの拒まずで。




たくさんの女と関係をもっていて。




あのときの俺は最低だった。