振り返ると、 教室のドアにもたれ掛かってる人がいた。 「…あっ、私のケータイ……」 「これやろ?……ほい、 もう落とすんやないで。」 「ありがとう…ございます。」 「…ええよ、気ぃつけてな。」 完全に私の一目惚れだ。 ましてやあんなイケメンな人、 相手にされる訳がない。 …でも、 あの人の残した笑顔が、 私に向けられた笑顔が、 私の鼓動を速くさせるんだ。