寺は大混乱に陥っていた。 風が吹き荒れ、騒ぐ木々。 結界が破られた衝撃で揺れる建物や、耐えきれず気を失う僧たちが見える。 「結界が破られた!」 「敵襲だ!」 「オニが攻めてきたぞ!」 慌てて飛び出してきた僧が迎撃体勢を取ろうとするが、厚い結界をひとたまりもなく消されたショックで怯んでいるのは一目瞭然だ。 「なにか言ったか?」 下で繰り広げられている混乱っぷりとは対照的な涼しげな声に、景時は苦笑いした。 結界、危ないよって言おうとしたンだケド… 警告なんて、無意味デスよね、ワカリマス。