そりゃ簡単に見つかるとは、思ってなかったよ?

苦労すんのもわかってたよ?

でもさー…


「こーゆー意味じゃなかったンだケド?」


オニ、オニ、オニオニオニオニ…四方八方オニだらけ。

こんなん見たコトねぇし。
ナニコレ?
今夜はオニ祭り?

景時がバイクで走り出してすぐ、一体目に襲われた。
狩った。

再びバイクにまたがると、二体目が現れた。
狩った。

三体目と四体目が電柱の影から同時に飛びかかってきた時には、さすがにヤバいと思って『縛鎖』で引きずりながら郊外の廃工場までバイクをブっ飛ばしたのだが、結界を張って狩り終わる頃には五体目六体目七体目…もう数えていられない。

狩っているのか狩られているのか、わからなくなるほどの壮絶なオニゴッコが開始された。