景時はタオルを受け取り、とりあえず口元を拭ったが、動揺は治まらない。 「なななんで? なんで知ってンの??」 「ジジィに聞いたから?」 サラっと、涼しい顔で言い放つ薫。 「で、鬼神様捜しに夢中になったオメェが月齢忘れて無茶やらかさねぇように、見張っとけって言われてンだわ、俺。」 ニヤニヤと意地悪な笑みを浮かべた秋時が目の前にチラつき、景時は気が遠くなった。 コレは恥ず死ねる。 『ありがとう』なんて言ったケド、前言撤回。 恨むゾ、ジジィ!!