話の流れが読めた景時は、唇を噛んだ。


「だが、そなたは人に愛され、護られておる。
そのまま人と共に、人と交わり、人として生きよ。」


整った顔を歪める景時に対し、彼女の表情は変わらない。

だけど…その瞳が暗く翳っているように見えるのは、気のせいだろうか?

もっと傍に来て。

触れさせて。

瞳の奥が覗けるくらい…

景時が手を伸べた時には、彼女の躰は既に空中に浮かんでいた。
朝陽が差した空に、目映く輝く銀の髪。

遠くなる…