きみのせなか。





ツー、ツー、ツー...





ひさびさにきいたなぁ石井の声。





石井はあたしの中学のときの塾の先生。




って言っても6個上で当時は石井は大学生だったけど。





先生と生徒っていうよりケンカ友達みたいな関係。





あたしの良き先生





そして、





あたしの好きだったひと





告白する前に終わってしまった恋。





もっとも、告白なんて考えてもなかったけど





叶うはずもなかった恋




ただ好きなだけで、一緒にふざけてケンカしてるだけで




それだけで幸せだった恋。




石井はあたしが辛いときにはいつでもそばにいてくれたひと




だからどうしても辛いときは石井の声をききたくなる