父と伴に田島重工の黒塗りのセダンに乗り、佐渡空港を出た。


寂れた漁港をとおりながら暫らく走しると、白亜の建物の佐渡火星再開発総合学園を通り過ぎ、田島重工の研究所に着いた。


私達は、最新のセキュリティを施された、田島重工の複合巨大施設に案内された施設は各ブロック分けられており、実験棟、環境棟、研究棟、試験運用棟と分かれていた。


父は施設の責任者に会いにいく間、田島重工のスタッフは小山田真帆に、施設案内を頼んだ。


私は、ビジターと書かれたカードを小山田真帆から受け取り、首からぶら下げた

荷物を応接室に置き、小山田真帆についていった。


『田島重工は、宇宙事業に力を入れている最先端の企業で、火星再開発にも多額の寄付をしていて、また技術協力もしているの』


小山田真帆の言葉を頷きながら、病院と見間違える様な綺麗な施設を見渡し、歓喜の声をあげる。


そんな、私を見ながら、小山田真帆は楽しげに見て話を続けた。


『それで、佐渡火星再開発総合学園から、シャトルを上げて、国際ステーションのエデンに様々な資材や人材、食料品を上げるのよ、シャトルは田島重工で作られたの、だから、整備はこの施設で行うの』


『ただ、宇宙で作業するsw(スペースワーカー)は田島重工は後発であるから、技術提供を仰いだのが、ベルンハルトシュナイゲル社つまり、お父様の会社なの日本には他にも、小宮山インダストリーや、明和重工なとの企業があって、企業競争中なんだ』


『で、小山田さんは、大学生なのに、何故、田島重工に出入りするパスを持っているの?』


小山田真帆はゆっくりと笑いながら答えた。


『私は、大学で、宇宙行動学という、スペースワーカ操作専門の学部の生徒で、大学院を志す生徒を中心に企業研修があり、私を含め数名が田島重工に研修生として派遣されているの』


『私は、同じく成績の優秀な、真面目くんと、ここで学んでるのよ、真面目くんというのは・・・学園・・・・主席の』


そう小山田真帆が言おうとすると、後ろから声がした

『真面目くんで、悪かったね、トリッキーな真帆さん』